エコキュートから水漏れ|原因別の対処法と修理費用の相場

貯湯タンクの脚元に水たまりができていると、本体の故障を疑いたくなります。
ただしエコキュートは沸き上げ中に逃し弁(にがしべん)から水を出す仕組みで、ヒートポンプユニットの下も霜取りや結露の水で濡れます。
自分で手を出せるのは脚部カバーの中のナットの締め直しと保温材の巻き直しまでで、タンク本体や内部配管からの漏れは業者の作業です。
本記事では濡れている場所からの原因の切り分け、給水元栓とブレーカーの止め方、修理を頼むときの費用の見方を解説します。

みずまわりん編集部
水回りのつまり・水漏れの直し方と、掃除グッズや交換部品の選び方をまとめた情報サイト。お風呂・トイレ・洗面所・キッチン・洗濯機まわりを場所ごとに解説します。規格や料金はメーカー公表情報を確認し、確認時点を明記しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
エコキュートから水漏れしている場所を症状で切り分ける
最初に見るのは「どこが濡れているか」と「いつ濡れるか」の2点です。
エコキュートは貯湯タンクとヒートポンプユニットの2台構成で、その間を配管がつないでいます。
濡れている箇所が2台のどちらの下なのか、それとも配管の途中なのかで、疑う部位が変わります。
沸き上げの時間帯だけ水が出る
夜間の沸き上げ中や直後に、タンク上部から配管を通って排水口へ水が流れるのは、一般に逃し弁が圧力を抜く正常な動作とされています。一日中止まらない、あるいは沸き上げていない昼間にも流れ続けるなら、弁やその周辺を点検する段階です。
脚部カバーの中だけが濡れている
タンク下部のカバーを外すと、給水・給湯・ふろ配管の接続部が集まっています。
ここのナットのゆるみやパッキンの劣化なら、濡れ方は接続部から下へ垂れる形になります。
カバーの中が乾いていて外側だけ濡れているときは、配管の保温材の破れによる結露も考えられます。
ヒートポンプユニットの下がいつも湿っている
運転中の結露水と、冬の霜取り運転で出る水は、下のドレン口から排出されます。
量が多くても機器の異常とは限りません。
ただし水が乳白色に濁る、油のような膜が浮く、湯が出なくなるといった変化が重なる場合は、自己判断で使い続けず点検を依頼してください。
浴室側だけが濡れているなら別の原因で、シャワーからの水漏れ原因で解説しています。
作業より先に給水元栓とブレーカーを止める
エコキュートは電気機器で、タンクには高温の湯が入っています。濡れた場所に工具を入れる前に、電気と水の両方を止めてください。
電気は屋内の分電盤にあるエコキュート用のブレーカーを切ります。
本体の漏電遮断器が落ちている場合、入れ直しても再び落ちるなら漏電が疑われるので、繰り返し操作せず業者に連絡してください。
通電を切ると凍結防止の機能も止まる機種があるため、冬に長時間切ったままにするのは避けます。
水はタンクへ入る給水専用止水栓を閉めます。
閉める前に、ハンドルを何回転で全閉にできたかを数えて紙に書いてください。
開き具合を元に戻せないと、湯量や水圧が前と変わって別のトラブルの原因になります。
固くて回らないハンドルに工具を足して力をかけるのは禁物で、軸が折れると止水そのものができなくなります。
タンク内の湯は止水後も高温のままなので、排水栓や配管をむやみに開けないでください。
自分でできるエコキュートの水漏れ対処は締め直しと保温材まで
できる範囲は限られます。
タンク本体の溶接部やヒートポンプ内部、冷媒配管からの漏れは、部品も専用工具も必要なので手を出せません。
自分で試せるのは、脚部カバー内の接続ナットの締め直しと、屋外配管の保温材の巻き直しの2つです。
用意するのはモンキーレンチ、乾いたタオル、懐中電灯、配管用の保温テープです。
まず接続部をタオルで完全に拭き、どこから水玉が育つかを懐中電灯で確認します。
ナットがゆるんでいたら、片手で配管を支えたまま8分の1回転ずつ締め、そのたびに拭いて様子を見てください。
締めすぎは割れにつながります。
樹脂管やフレキ管は金属ほど強くないので、力任せに回すとナットの座面が変形し、止まっていた水が増えます。
半回転以上締めても水が引かないなら、パッキンが潰れているか配管そのものが傷んでいるので、そこで作業をやめます。
保温材は破れた部分を新しいものに替え、テープを下から上へ重ねて巻くと雨水が入りません。
パッキン交換の要領は洗濯機の蛇口の水漏れで解説していますが、エコキュートの部品はメーカー指定品なので同じようには替えられません。
エコキュートの水漏れで失敗しやすい箇所
濡れている場所と漏れている場所がずれるのが、最初のつまずきです。
水は配管の表面を伝って低いところへ落ちるため、床の水たまりの真上が原因とは限りません。
拭いてから10分ほど置き、水滴が最初に生まれる高さを探してください。
レンチのサイズ違いも多い失敗です。
あごの開きが合っていないままナットを回すと角が丸まり、業者が来ても工具がかからなくなって部品ごとの交換になります。
モンキーレンチはあごを密着させ、可動側に力がかからない向きで持ってください。
保温材を勢いよく剥がしてしまうのも避けたい失敗です。
中の配管を見たい気持ちは分かりますが、再固定が甘いと結露が増え、漏れていないのに濡れ続ける状態になります。
もう一つ多いのが、止水栓を閉めたことを家族に伝えず、湯が出ないと騒ぎになるケースです。
作業中は貼り紙を残しておくと確実でしょう。
水漏れ修理を頼むときの費用の見方
以下の金額は2026年7月時点のもので、作業内容と現地の状況によって変わります。
クラシアンの公式表示では水漏れ修理が8,800円〜、止水栓の交換が11,000円です。
エコキュート本体の分解や部品交換が必要な場合はメーカーや施工店の対応範囲になるため、同じ金額では収まりません。
表示価格だけで総額を判断すると足りません。
クラシアンでは作業料金に事務手数料が加算され、関東圏は15%、関東圏以外は10%です。
公式の例では、洋式トイレのつまり除去が関東圏で10,120円(作業8,800円+手数料1,320円)、関東圏以外で9,680円(作業8,800円+手数料880円)と示されています。
同社は出張費・現地見積もり・キャンセルを無料としていますが、法人の場合は成約に至らないと出張費がかかることがあると記載されています。
業界では一般に、料金が基本料金・出張料金・作業料金の3つで構成されるとされ、基本料金は3,000〜8,000円台が主流です。
出張料金を都市部で無料とする会社も増えています。
見積書はこの3つが分かれて書かれているかを確認し、部品代と廃棄費用の扱いも聞いてください。
金額の内訳の読み方はトイレのつまり業者の料金相場で解説しています。
自分で直すのをやめて業者に切り替える目安
止水栓を閉めても水が止まらない、タンク本体の側面から水が滲む、漏電遮断器が繰り返し落ちる、湯が出ないか極端にぬるいという症状のどれかが当てはまるなら、その時点で作業を終えてください。ナットを8分の1回転ずつ締めて改善しない場合も同じで、続けるほど部品を傷めます。
依頼先は、設置から年数が浅ければメーカーか施工した業者が先です。
保証の対象になるかどうかは保証書と契約内容によって決まるので、型番と設置年月を手元に用意して問い合わせてください。
自分で分解したあとだと保証の判断が変わることもあります。
賃貸なら、業者を呼ぶ前に管理会社か大家へ連絡します。
設備の水漏れは貸主の負担になる場合があり、勝手に手配すると費用を自己負担するうえ、原状回復でも不利になりかねません。
分譲マンションは共用部との境目が管理規約で決まっています。
階下に水が及んだときの補償は保険の約款によるため、保険会社への確認も必要です。
似た切り分けの考え方は洗濯機の水漏れ原因を5つに整理で解説しています。
よくある質問
水漏れしたまま使い続けても大丈夫ですか
使い続けないでください。
漏れた水が電気部品にかかると漏電の危険があり、水道代も無駄になります。
給水元栓を閉めてブレーカーを切り、点検の予約が取れるまで湯を使わない状態にしておくのが安全です。
修理は保証で無料になりますか
保証書の期間内で、対象となる部位の不具合であれば無償修理になることがあります。
判断は保証書の記載と契約内容によるため、型番・設置年月・症状を伝えてメーカーか施工店に確認してください。
凍結や外部からの衝撃が原因の場合は対象外とされることがあります。
水道代が急に上がったのは水漏れのせいでしょうか
家中の蛇口を閉め、洗濯機と食洗機も止めた状態で水道メーターのパイロットが回るなら、どこかで水が流れています。
エコキュートの排水口から水が流れ続けているかどうかも合わせて見てください。
判別が付かないときは水道局指定の業者に調査を頼みます。
賃貸でも自分でナットを締めていいですか
給水元栓を閉めて水をせき止めるところまでは応急処置として行ってかまいませんが、部品に工具をかける前に管理会社へ連絡してください。
設備を傷めると修繕費の負担先が変わります。
連絡が付かない夜間は、止水と写真の記録だけにとどめるのが無難です。
まとめ
濡れている場所と濡れる時間帯を確かめれば、正常な排水か故障かはかなり絞れます。
作業に入る前に給水元栓の回転数を数えて閉め、ブレーカーを切ることを忘れないでください。
自分で試せるのは脚部カバー内のナットの締め直しと保温材の巻き直しまでで、それで止まらなければ業者の領分です。
ぜひ本記事の切り分けの手順と見積書の確認項目を使って、被害が広がる前に次の一手を決めてください。





