上階からの水漏れ|連絡先と補償の請求手順をやさしく解説

天井にシミが広がり、上の階から水が落ちてきます。
この状況で最初に押すべきは、上階の部屋のインターホンではなく、管理会社か大家の電話番号です。
修理費と補償を誰が負担するかは、水が出た場所が専有部分か共用部分か、そして上階側が個人賠償責任保険に加入しているかで変わります。
本記事では、上階からの水漏れが起きたときの連絡先と、補償を請求するまでの手順を解説します。

みずまわりん編集部
水回りのつまり・水漏れの直し方と、掃除グッズや交換部品の選び方をまとめた情報サイト。お風呂・トイレ・洗面所・キッチン・洗濯機まわりを場所ごとに解説します。規格や料金はメーカー公表情報を確認し、確認時点を明記しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
上階からの水漏れは専有部分と共用部分で責任者が変わります
集合住宅の配管は、住戸の中で枝分かれした部分と、建物全体を通る部分に分かれます。
前者が専有部分、後者が共用部分と呼ばれ、どちらが原因かで費用を負担する相手が変わります。
区分の線引きは管理規約で定められており、同じ縦管でも建物によって扱いが異なります。
自己判断せず、規約の該当箇所を管理会社に示してもらってください。
専有部分が原因なら、上階の居住者や所有者に責任が生じる可能性があります。
給水ホースが外れた、洗濯機の防水パンから水があふれた、風呂の栓を閉め忘れたといったケースです。
共用の立管や建物の防水層が原因であれば、管理組合や建物所有者側の負担として扱われることが多くなります。
ただし、専有部分が原因であっても、上階の居住者に過失がなければ賠償責任が認められないことがあります。
経年劣化した配管が突然破損した場合などです。
責任の有無は個別の事情と契約内容で判断されるため、争いになりそうなときは管理会社を通して弁護士や保険会社に確認してください。
上階の設備が原因となる例のうち頻度が高い洗濯機まわりについては、洗濯機の水漏れ原因を5つに整理した記事で解説しています。
上階からの水漏れに気づいたときの連絡先と順番
連絡は管理会社(賃貸なら大家や管理会社、分譲なら管理組合の管理会社)が先です。
上階の部屋を直接訪ねると、当事者どうしのやり取りになり、後から費用の話がこじれます。
管理会社は上階への連絡と、必要なら共用部の止水を判断できる立場にあります。
夜間や休日でも緊急連絡先が設定されているのが一般的なので、契約書や掲示板の番号を確認してください。
連絡するときに伝える内容
部屋番号と、水が出ている場所(天井・壁・照明器具など)、落ちている量、濡れた家財の有無を伝えます。
照明やコンセントに水がかかっているときは、その旨を最初に言ってください。
感電と漏電の危険があるため、該当箇所の照明スイッチは入れず、ブレーカーを落とす判断も含めて指示を仰ぎます。
その場でできる被害の抑制
バケツと雑巾で受け、家電や書類を移動させます。
天井にたまった水が一気に落ちることがあるので、真下に立ち続けないでください。
上階が留守で水が止まらない場合は、管理会社の判断で共用部の止水栓を閉めることがあります。
自分で共用部の弁を操作するのは避けてください。
水漏れの被害は片付ける前に写真で残します
拭き取ってしまうと、後から被害の範囲を証明できません。
濡れている状態のまま、部屋全体が分かる引きの写真と、シミや濡れた家財の寄りの写真を撮ります。
撮影日時が記録されるスマートフォンのカメラで十分です。
天井のシミは乾くと薄くなるため、当日中に撮っておいてください。
家財の損害を請求するなら、品名・購入時期・購入価格が分かるものをそろえます。
レシートがなくても、通販の購入履歴やメーカーの型番が分かれば評価の材料になります。
パソコンやテレビのように通電確認が必要なものは、勝手に電源を入れず、乾かす前に保険会社か管理会社へ状態を報告してください。
あわせて、いつ気づき、誰にいつ連絡し、どんな回答があったかを時系列でメモしておきます。
修理や補償の話が長引くほど、この記録が役に立ちます。
修繕の工事日程や乾燥期間についても、口頭ではなく書面かメールで受け取っておくと、後の確認が楽になります。
補償はどの保険から支払われるのか
被害を受けた側の家財の損害は、加害側が加入する個人賠償責任保険から支払われる場合と、自分が加入する火災保険の水濡れによる損害の補償から支払われる場合があります。
どちらが使えるかは、責任の所在と、それぞれの契約の約款によって決まります。
加入している保険会社に事故受付の連絡を入れ、この状況で使える補償があるかを確認してください。
賃貸では、入居時に加入した家財保険に個人賠償責任の特約が付いていることがあります。
分譲では、管理組合が建物全体にかける保険に、居住者向けの特約が付いているケースもあります。
証券を手元に出し、補償の対象と免責金額(自己負担額)を見てください。
建物の壁紙や天井の張り替えは建物側の保険、家具や家電は家財側の保険と、対象が分かれるのが一般的です。
片方だけで話が進んでいると、後から自己負担が出ることがあります。
誰の保険が何を対象にするのかを、管理会社と保険会社の両方に確認しておいてください。
住人どうしの直接交渉を避けたほうがよい理由
上階の居住者と直接金額の話をすると、責任の範囲があいまいなまま口約束が生まれます。
後で保険会社が査定した金額と食い違ったとき、約束した側が差額を負担することになりかねません。
金額の交渉は保険会社どうし、または管理会社を挟んで進めるのが穏当です。
あいさつや事実確認まで避ける必要はありません。
同じ建物で暮らす以上、状況を共有しておいたほうが再発時の連絡も早くなります。
ただし「弁償します」「請求しません」といった言葉は、その場では避けてください。
責任の有無は過失の有無で判断されるため、当事者の感情で決めるものではありません。
話し合いが平行線になったときは、管理会社の担当者に同席を依頼します。
それでも折り合わない場合、住まいの法律相談窓口や弁護士への相談が選択肢になります。
少額であっても、判断に迷う点は専門家に確認してから返答してください。
水漏れ修理を業者に頼むときの料金の内訳
以下の金額は2026年7月時点のものです。
クラシアンの公式サイトでは、水漏れ修理が8,800円〜(税込)、止水栓交換が11,000円と表示されています。
この表示額に加えて事務手数料がかかり、関東圏は15%、関東圏以外は10%です。
公式の例では、洋式トイレのつまり除去は関東圏で10,120円(作業8,800円+手数料1,320円)、関東圏以外で9,680円(作業8,800円+手数料880円)となっています。
同社は出張費・現地見積もり・キャンセルを無料と明記していますが、法人の場合は成約に至らないと出張費がかかることがあると記載されています。
一般に料金は基本料金・出張料金・作業料金で構成され、基本料金は3,000〜8,000円台が主流とされます。
作業料金も内容で幅があり、薬剤やラバーカップで済めば数千円、高圧洗浄機や機器の脱着が必要なら数万円まで上がります。
料金の見方はトイレのつまり業者の料金相場を解説した記事でも解説しています。
被害を受けた側が先に業者を呼ぶと、費用の負担でもめる原因になります。
緊急の止水を除き、依頼の前に管理会社の了承を取ってください。
業者から「保険で出ますよ」と言われても、それを前提に契約しないでください。
支払われるかどうかを決めるのは保険会社で、約款の判断は現場では確定しません。
よくある質問
上階が留守で連絡がつきません
管理会社か大家に連絡し、緊急時の入室と共用部の止水を判断してもらいます。
合鍵の管理や立ち入りの条件は契約と管理規約で決まっているため、自分で開けようとしないでください。
連絡がつかない時間帯でも、緊急連絡先が用意されていることが多いです。
濡れた家財の修理費は大家に請求できますか
原因が建物の設備にあるか、上階の居住者の過失にあるかで請求先が変わります。
設備の不具合が原因なら建物所有者側、居住者の使い方が原因ならその居住者側が対象になるのが一般的です。
最終的な判断は契約と約款によるため、保険会社と管理会社の双方に確認してください。
天井のシミだけで水はもう落ちていません
止まって見えても、内部の断熱材やボードが濡れたままのことがあります。
放置するとカビや天井材の落下につながるため、シミの段階で管理会社に報告してください。
写真を撮り、日付とともに残しておくと、後で範囲を説明しやすくなります。
ホテル代や休業した分は補償されますか
臨時の宿泊費や営業への損害が対象になるかは、契約している保険の約款次第です。
対象外の契約も少なくありません。
支出する前に保険会社へ連絡し、対象になるか、領収書の形式に条件があるかを確認してください。
まとめ
上階からの水漏れは、原因が専有部分か共用部分かで負担する相手が変わります。
最初の連絡先は上階ではなく管理会社で、被害の写真は片付ける前に撮ります。
補償の可否は個人賠償責任保険や火災保険の約款によるため、加入先への事故連絡を早めに入れてください。
業者への依頼は管理会社の了承を得てから進め、見積もりは作業料金と事務手数料を含む総額で確認します。
ぜひ本記事の連絡の順番と記録の残し方を参考に、落ち着いて手続きを進めてください。





