MYMのシャワーホースは廃盤?代替品の探し方と適合の選び方

MYM(喜多村合金製作所)は2008年2月に水栓事業から撤退し、翌3月にKVKが事業を譲り受けています。
部品供給とアフターサービスはKVKが引き継いでいるので、「MYMだから部品がない」とは限りません。
適合を決めるのはブランド名ではなく、ホース両端のネジ規格と水栓本体の品番です。
本記事では、MYM製シャワーホースの現在の入手経路と、手元の水栓の品番からネジ規格を確かめる手順を解説します。

みずまわりん編集部
水回りのつまり・水漏れの直し方と、掃除グッズや交換部品の選び方をまとめた情報サイト。お風呂・トイレ・洗面所・キッチン・洗濯機まわりを場所ごとに解説します。規格や料金はメーカー公表情報を確認し、確認時点を明記しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
MYMのシャワーホースは廃盤ではなくKVKが引き継いでいる
MYMというブランドは現存しません。
2008年2月に水栓事業から撤退し、同年3月にKVKが事業を譲受したためです。
ただしブランドが消えたことと、部品が手に入らないことは別の話です。
KVKの商品サポートサイトには旧MYM製品の年表がPDFで置かれていて、どの年代にどの品番が出ていたかをたどれるようになっています。
そのため、最初の問い合わせ先はKVKです。
水栓本体の品番が分かれば、対応するホースが現在も供給されているか、後継部品に置き換わっているかを確認できます。
もっとも、20年近く前の製品まですべての部品が残っているわけではありません。
供給が終わっている場合は、純正の取り寄せではなく他社製ホースとアダプターの組み合わせを探す形になります。
ホームセンターや通販の棚には「MYM用」と書かれた商品がほとんど並びません。
これは廃番だからというより、現在の流通表記がKVK側に寄っているためです。
シャワーホースの購入先と価格の比較で店舗ごとの品揃えの違いを解説しています。
シャワーホースが付くかどうかを決めるのは両端のネジです
シャワーホースには接続部が2か所あり、水栓(混合栓)に差さる側とシャワーヘッドに付く側で規格が違うことがあります。
片側だけを見て「G1/2だから大丈夫」と判断すると、もう一方で止まります。
長さが同じでも、径やネジ山の細かさが1つ違えば入りません。
確かめる要素は3つです。
ネジの外径、ネジ山のピッチ(間隔)、そしてオスネジかメスネジかという向きです。
径とピッチが一致していても、両方ともオスネジであれば当然つながりません。
ホース側とヘッド側の組み合わせを取り違えたまま通販で買ってしまう失敗は、この向きの見落としから起きます。
もうひとつ見落としやすいのが、ホースの長さと取り回しです。
規格が合っていても、既存より短いと浴槽の縁まで届かず、長すぎると床に垂れて踏みます。
交換前に現物の全長を測っておくと、この失敗を避けられます。
シャワーの接続に使われるネジ規格と、数値が近くても付かない理由
シャワーまわりで使われる接続ネジには、次のような規格があります。最も一般的なのはG1/2ですが、すべてがG1/2というわけではありません。
| 規格の表記 | 備考 |
|---|---|
| G1/2 | 最も一般的 |
| W24山20 | — |
| M22×P2.0 | — |
| M23×1.5 | — |
| M24×P1.5 | — |
| W19山24 | — |
| W23山14 | — |
M22・M23・M24は数字が1つずつしか違いませんが、互換性はありません。
ノギスで測った外径が22.6mmだったとき、それがM22なのかM23なのかは実測だけでは決められないのです。
ネジ山のピッチも1.5と2.0で異なり、径が合っていてもピッチが違えば途中で噛んで止まります。
無理に回すと双方のネジ山を削ってしまいます。
なお、出典元の水生活製作所の解説ページには「KVKについては要注意」との注記があります。
MYMを引き継いだKVK系の水栓は、一般的な早見表だけで当てにいかないほうが安全です。
メーカー別アダプターの適合早見表で規格ごとの考え方を解説しています。
手元のMYM水栓の品番を探す場所
ネジ規格を確実に特定する方法は、実測ではなく品番からの逆引きです。水生活製作所が挙げている手順も、説明書や刻印の確認、ノギスでの外径実測、そして水栓本体の「メーカー名+品番」からの照合という3つで、実測は誤差±0.5mm程度の目安として扱うものとされています。
水栓本体の刻印とシール
混合栓の胴体側面や裏側、湯温調節ハンドルの根元あたりに、メーカー名と英数字の品番が刻印またはシールで入っています。石けんカスで白く曇っていることが多いので、乾いた布で拭いてから斜めの角度で光を当てて読んでください。
浴室ドアの内側や取扱説明書
ユニットバスなら、ドア内側や点検口のふたに仕様シールが貼られている場合があります。新築時の書類が残っていれば、設備一覧に水栓の品番が記載されています。
賃貸なら管理会社へ
賃貸住宅では、設備の交換可否そのものが管理規約や契約内容によります。
品番を知りたいという用件と合わせて、自分で交換してよいかも管理会社に確認してください。
原状回復の扱いで後から揉めないためです。
規格が合わないときは変換アダプターで埋める
以下の価格は2026年7月時点のものです。
純正ホースが手に入らない場合、他社製ホースを変換アダプターでつなぐ方法があります。
SANEIは、TOTO・KVK・MYM・ガスター・LIXIL(INAX)・ミズタニ・リンナイ・ノーリツ・ユーコーなど各社のシャワーホースに対応するアダプターを用意しています。
ただし対応可否は品番ごとに異なるため、メーカー名だけで選べるものではありません。
実在が確認できている品番としては、SANEIのPT25-4があります。
これはLIXIL(INAX)製スイッチシャワー混合栓にSANEI製ホースをつなぐためのもので、材質は黄銅、税込1,133円です。
MYM用ではないので、そのまま流用はできません。
カクダイ(ガオナ)にはKVK用のGA-FW021とGA-FW037(いずれもG1/2×M22×2)、海外製ヘッド向けのGA-FW023があります。
ただしGA-FW021とGA-FW037は、どちら側がヘッドでどちら側がホースかの表記が販売店によって食い違っており、向きはメーカー公式で確かめてから買ってください。
合わないネジを力任せに回すのは避けてください。
柔らかい黄銅のネジ山は数回転で潰れ、そうなると本来適合するはずの正しい部品まで付かなくなります。
指で2〜3回転すんなり入らなければ、それは違う規格です。
シャワーホースアダプターの種類と選び方で使い分けを解説しています。
ホースを外す前に撮る写真と測る寸法
先に外してから調べ始めると、部品が届くまでシャワーが使えません。
浴槽に湯は張れても、髪や体を流す手段がなくなります。
取り外しは、代替品の見当がついてからにしてください。
撮っておく写真は4枚です。
水栓全体、品番の刻印やシール、ホースが水栓に差さっている根元の接続部、ヘッド側の接続部を撮ります。
接続部は、ナットの形と大きさが分かるよう硬貨などを並べて写すと、店頭で見せたときに話が早く進みます。
測るのはホースの全長と、ネジの外径です。
外径はノギスでネジ山の外側を測りますが、この数値はあくまで候補を絞る目安で、確定は品番から行ってください。
作業に入る前には止水栓を閉めます。
閉め方はシャワーの止水栓の場所と閉め方で解説しています。
ヘッドごと替える場合の全体の流れはシャワーヘッド交換の完全ガイドにまとめてあります。
よくある質問
MYMの純正シャワーホースはもう買えませんか
MYMという会社からは買えませんが、水栓事業を引き継いだKVKが部品供給とアフターサービスを続けています。
まずKVKに水栓の品番を伝えて、現行で供給があるかを確認してください。
供給が終わっていれば、他社製ホースとアダプターの組み合わせを探すことになります。
品番が消えていて読めないときはどうしますか
KVKの商品サポートサイトに旧MYM製品の年表PDFが公開されているので、水栓の形状と設置年から候補を絞れます。
それでも特定できなければ、水栓全体の写真を用意してKVKか水道工事店に相談してください。
賃貸なら管理会社が設備台帳を持っている場合があります。
100円ショップのアダプターで代用できますか
取り扱いのある規格は限られており、古いMYM水栓に合う保証はありません。
水圧がかかる部分なので、径が近いというだけで使うと漏れます。
シャワーヘッドアダプターの100均での代用で実際に何が置かれているかを解説しています。
シャワーヘッドだけ社外品に替えることはできますか
ホース側のネジが合えば可能です。
合わない場合はヘッド用の変換アダプターを挟みます。
対応の考え方はシャワーヘッドアダプターの選び方で解説しています。
まとめ
MYMは2008年に水栓事業から撤退しましたが、KVKが引き継いでいるため部品の相談先は残っています。
適合を決めるのはネジの外径・ピッチ・オスメスの向きで、M22とM23のように1mm違うだけで付きません。
実測は候補を絞る目安にとどめ、最後は水栓本体の品番から確認してください。
ぜひ本記事の品番の探し方と撮影・採寸の手順を参考に、外す前の準備を済ませてから交換に取りかかってください。




