洗濯機の防水パンは必要?サイズの測り方と設置の判断

洗濯機の防水パンは、呼びサイズと有効内寸が一致しません。
テクノテックのTP640は有効内寸がW581×D581mm、TP640REはW609×D609mmで、同じ「640」でも28mmの差があります。
洗濯機が収まるかどうかは、この有効内寸と本体の脚の位置を突き合わせて初めて分かります。
本記事では防水パンの有効内寸の一覧、組み合わせる排水トラップの呼び径、収まらないときの対処までを解説します。

みずまわりん編集部
水回りのつまり・水漏れの直し方と、掃除グッズや交換部品の選び方をまとめた情報サイト。お風呂・トイレ・洗面所・キッチン・洗濯機まわりを場所ごとに解説します。規格や料金はメーカー公表情報を確認し、確認時点を明記しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
洗濯機の防水パンが受け持っているのは漏水の受け止めと排水の集約
防水パンは、給水ホースの抜けや排水の逆流で出た水を床に広げず、パンの中に留めるための受け皿です。
同時に、排水ホースを差し込む排水口をパンの中にまとめる役割も持っています。
テクノテックの製品ページには、防水パンとは別に防水パン用の排水トラップが必要だと明記されています。
パンだけを買っても排水はつながらないので、セットで考えてください。
設置が義務かどうかは、住まいの条件で変わります。
集合住宅では管理規約で防水パンの設置や撤去の扱いが定められていることがあり、賃貸なら退去時の原状回復の話にもなります。
判断が要る場面では、自分で決める前に管理会社へ確認してください。
戸建てで床に直接排水口がある場合は、パンを使わない設置も現実にあり、その用途には排水トラップエルボというパンなし向けの部品が用意されています。
いっぽうで、パンがあると本体の下に手が入りにくくなり、ほこりと糸くずがたまりやすくなります。掃除の手間まで含めた排水口まわりの扱いは洗濯機の排水口の基本で解説しています。
防水パンの有効内寸は呼びサイズと一致しない
カタログの「640サイズ」「740サイズ」は外形を含んだ呼び名で、洗濯機の脚が置ける内側の寸法とは別の数字です。テクノテックが公開している有効内寸は次のとおりです。
| 型番 | 有効内寸(幅×奥行) |
|---|---|
| TP640RE | W609×D609mm |
| TP640 | W581×D581mm |
| TP740 | W709×D609mm |
| TP750 | C:W570×D570mm/L・R:W482×D570mm |
| TP780 | C:W600×D570mm/L・R:W512×D570mm |
| TP800 | C:W620×D570mm/L・R:W531×D570mm |
TP640とTP640REは名前が近いのに内寸が28mm違い、TP750はC(中央排水)とL・R(左右排水)で幅が88mmも変わります。
数値が近いことは互換の根拠になりません。
排水口の位置が違えば、内寸のうち洗濯機を載せられる範囲そのものが変わるからです。
呼びサイズだけを見て注文すると、届いてから本体が入らないと気づくことになります。
型番を確かめてから、上の表の内寸で判断してください。
防水パンに組む排水トラップと給水ホースの規格
排水トラップは排水管の呼び径で分かれる
カクダイの洗濯機排水トラップは、50mm排水管用と75mm排水管用で製品が分かれています。
通気弁付きのタイプは50mm排水管用として用意され、防水パンを使わない設置には排水トラップエルボ、配管を横へ振るときは横引ソケットがあります。
床下の排水管が何mmかは家によって違うので、既設のトラップに刻印や表示がないか確認してから品番を選んでください。
給水ホースは洗濯機側がG3/4
カクダイの洗濯機給水ホース436-52X3000は、洗濯機側の接続ネジがG3/4、ホース寸法が内径12.5×外径18.5mm、材質はPVCとPOMです。
同じ型番系で0.5m・1m・1.5m・3mの長さ違いがあります。
水栓側はこれと同じとは限らず、カクダイにはW26山20回転パイプネジ用やG1/2固定ネジ用の接続金具も並んでいます。
蛇口の先端形状を見てから金具を選んでください。
排水ホースの内径は洗濯機の付属品とエルボ側の適合表示で合わせます。
洗濯機の排水ホースの規格で解説しています。
自宅の防水パンと洗濯機の寸法を確かめる手順
防水パンの型番は、パンの縁の裏側や側面に刻印やシールで入っていることがあります。
洗濯機を動かさずに見える位置なら、まずそこを懐中電灯で照らして探してください。
賃貸や分譲マンションで見つからない場合は、管理会社や管理組合に設備の仕様を問い合わせるのが早道です。
入居時の設備一覧に品番が載っていることもあります。
洗濯機側は、本体背面の仕様シールと取扱説明書の据付寸法図を見ます。
必要なのは本体の幅と奥行だけでなく、脚の位置と脚の外側どうしの間隔です。
パンの内寸に本体の外形が収まっても、脚がパンの立ち上がりに乗り上げれば水平が出ません。
実測は必要ですが、実測だけで確定させないでください。
パンは縁が丸く立ち上がっていて、どこを内寸とするかで数字が数mm動きます。
型番が分かるなら公表値と突き合わせ、両方が一致したところで注文するのが安全です。
なお、確認のために既設のトラップや給水ホースを外してしまうと、元に戻すまで水や洗濯機が使えません。
調べるのは外す前にしてください。
洗濯機が防水パンに収まらないときの選択肢
内寸が足りないと分かったときの道は、洗濯機側を変えるか、パン側を変えるかの二択です。
大型のドラム式で脚がパンの外に出てしまう場合、かさ上げ台を使ってパンをまたぐ設置にすると寸法上は収まりますが、高さが増えて上ふたが開かなくなることがあります。
天井までの余裕と、防水パンの上に置くラックの支柱位置も一緒に見ておいてください。
ラックの寸法の考え方は洗濯機ラックの選び方で解説しています。
パンを大きいものに交換する、あるいは撤去してパンなし設置に切り替える方法もあります。
ただし床の排水口の位置は動かせないため、排水トラップエルボなどパンなし用の部品を選び直すことになります。
賃貸で勝手にパンを外すのは避けてください。
給水ホースのネジが合わないときは、蛇口側の形状に合う接続金具を使います。
合わない金具を無理に回さないでください。
ねじ込みが固いまま力をかけると樹脂のネジ山が潰れ、あとから正しい部品を買っても締まらなくなります。
指で軽く数山入るかどうかを最初に確かめてください。
防水パンを触る前に撮る写真と記録する寸法
部品を外す前に写真を残しておくと、品番の照合も復旧もやり直しが減ります。
撮っておきたいのは、排水口とトラップの全体が入った一枚、トラップを真上から見た一枚、蛇口の先端とホースの接続部、そして防水パンの型番表示です。
接続部は、どの向きでナットが締まっていたかが分かる角度から撮ってください。
記録する寸法は、防水パンの有効内寸(幅と奥行)、パンの立ち上がりの高さ、排水口の中心からパンの縁までの距離、洗濯機の脚の外側間隔、床から蛇口までの高さの5つです。数字はメモに単位まで書き、写真と同じ日付で残しておくと、店頭やサポートに問い合わせるときにそのまま使えます。
作業の前に洗濯機の電源プラグを抜き、蛇口を閉めてから給水ホースを外してください。ホースの中には水が残っているので、バケツと雑巾を用意しておくと床を濡らしません。
よくある質問
防水パンは必ず設置しなければならないものですか
一律に必要とは決まっていません。
集合住宅では管理規約で設置や撤去の扱いが定められている場合があるため、賃貸でも分譲でも管理会社や管理組合に確認してください。
戸建てで床に排水口がある場合は、パンなし用の排水トラップエルボを使った設置もあります。
「640サイズ」と書かれていれば内寸は609mmですか
違います。
テクノテックのTP640REは有効内寸W609×D609mmですが、TP640はW581×D581mmです。
呼びサイズが同じでも型番で内寸が変わるので、必ず型番から公表値を確かめてください。
排水トラップは防水パンに付いてきますか
テクノテックの防水パンのページには、別途防水パン用排水トラップが必要と記載されています。トラップは排水管の呼び径で50mm用と75mm用に分かれているため、既設の配管径を確認してから品番を選んでください。
給水ホースはどの洗濯機にも共通ですか
洗濯機側はカクダイ436-52X3000でG3/4と表示されています。
水栓側はW26山20回転パイプネジ用やG1/2固定ネジ用の金具もあり、一種類ではありません。
蛇口の先端を見て、合う金具を選んでください。
まとめ
防水パンは呼びサイズで判断できず、TP640がW581×D581mm、TP640REがW609×D609mmと型番で内寸が変わります。
TP750・TP780・TP800は排水口位置のC・L・Rでさらに幅が違うため、型番と有効内寸をそろえて確認してください。
排水トラップは50mmと75mmで別品番、給水ホースは洗濯機側がG3/4で水栓側は形状を見てから選びます。
ぜひ本記事の内寸の一覧と記録しておく5つの寸法を参考に、外す前の確認から始めてください。





