洗濯機の排水ホースの外し方|水をこぼさない手順と道具

洗濯機の裏に手を入れて排水ホースを引っ張っても、エルボから抜けずに水だけがこぼれる場面は珍しくありません。
外す前に必要なのは、洗濯機の電源プラグを抜くこと、給水の止水栓を閉めること、そしてホースの中に残った水を先に抜くことです。
エルボ(防水パンの排水口に差し込まれたL字の部品)はナットを緩めれば外れますが、防水パン側の排水トラップまで無理に回すと、下の排水管ごと動いて水漏れの原因になります。
本記事では、水をこぼさずに排水ホースを外す手順と、外れないときにどこで手を止めるかを解説します。

みずまわりん編集部
水回りのつまり・水漏れの直し方と、掃除グッズや交換部品の選び方をまとめた情報サイト。お風呂・トイレ・洗面所・キッチン・洗濯機まわりを場所ごとに解説します。規格や料金はメーカー公表情報を確認し、確認時点を明記しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
洗濯機の排水ホースがどこでつながっているかを先に見る
外し方は、ホースの先がどこに入っているかで変わります。
防水パンがある設置では、パンの排水口に排水トラップが取り付けられ、その上にエルボが差し込まれて、エルボにホースが被せてある形が一般的です。
パンが無い設置では、床や壁の排水口に直接差し込むタイプの排水トラップエルボが使われます。
カクダイの洗濯機排水トラップは、排水管の呼び径が50mm用と75mm用で品番が分かれていて、パンなし用には専用のエルボが用意されています。
まず洗濯機の後ろをのぞき込んで、ホースの先端が「エルボに被せてある」のか「排水口に直接差し込まれている」のかを確認してください。
前者なら外すのはホースとエルボの間だけで済み、床下の配管に触る必要はありません。
後者は差し込み部分が排水口の内側にあるため、抜いた瞬間に下水のにおいが上がってきます。
ふさぐための布やビニール袋を、抜く前に手元に置いておくと落ち着いて作業できます。
水がこぼれる原因は洗濯機側とホース側のどちらにあるか
ホースを外す前に、水が出ている場所を特定しておくと、外したあとに何を見ればよいか分かります。判別の軸は「どこが濡れるか」と「いつ濡れるか」の二つです。
排水のときだけ床が濡れる
洗濯が終わる前後、排水の音がしている時間だけ水が出るなら、ホースとエルボの接続部か、排水口の詰まりが疑われます。
詰まっているとホースの中で水が逆流し、接続部のすきまから噴き出します。
この場合はホースを外すより先に、排水口の掃除が必要です。
使っていないときも濡れている
止まっているのに水が溜まるなら、給水側の可能性があります。
給水ホースの洗濯機側はG3/4のネジで接続されていて、ここのパッキンが痩せると常に少量が漏れ続けます。
排水ホースを外しても直りません。
ホースの途中から水がにじむ
折れ曲がった箇所や、洗濯機の脚で踏んでいた箇所に亀裂が入ると、そこから漏れます。
外して交換する対象はホース本体です。
にじみが細かいと乾いた床では見えにくいので、ホースを手でたどって指先が濡れるかで確かめてください。
作業前に電源を抜き、止水栓の回転数を数える
最初に洗濯機の電源プラグをコンセントから抜きます。
水を扱う場所で通電したまま作業するのは避けてください。
アース線が付いている場合は、プラグを抜いたあとに外します。
次に給水の止水栓を閉めます。
閉める前に、ハンドルを何回転させたら閉まったかを数えておいてください。
元に戻すときに同じ回転数まで開ければ、水量が変わらずに済みます。
数えずに全開まで戻すと、以前より水圧が上がって給水ホースの接続部に負担がかかります。
止水栓が固くて動かないときは、力任せに回さないでください。
スピンドルという内部の軸が固着していると、無理に回した拍子に本体が割れて止められなくなります。
そのうえで、排水ホースの中の水を抜きます。
洗濯機の中が空であることを確かめ、ホースをエルボから外す前に、ホースの先端を洗面器やバケツの中に入れて持ち上げ、洗濯機側から先端へ向かって水を落とします。
ホースは洗濯機の底から出ているため、中には必ず水が残っています。
この一手間を省くと、外した瞬間に数百ミリリットルが床に広がります。
排水ホースの外し方は締め具合を確かめてから
用意する道具は、バケツか洗面器、古いタオル2枚、プラスドライバー、ウォーターポンププライヤーです。ホースバンドがネジ式ならドライバーだけで足ります。
ホースとエルボを分ける
ホースの先端には、エルボに固定するためのバンドかクリップが付いています。
ネジ式ならドライバーで緩め、ばね式のクリップならプライヤーで挟んで広げます。
固定を外したら、ホースをねじるように少しずつ回しながら引き抜いてください。
真っすぐ引っ張るだけでは張り付いて動かないことがあります。
先にタオルを床に敷いておけば、残った水がこぼれても広がりません。
エルボを排水トラップから抜く
エルボは排水トラップの受け口にナットで留まっています。
ナットは手で回せる作りが多く、固ければプライヤーを布越しに当てて緩めます。
緩める方向は上から見て反時計回りです。
抜いたあとの穴は下水とつながっているので、すぐにビニール袋を詰めたラップなどでふさいでください。
トラップ本体の外周にあるナットまで回すと、床下の配管との接続が動きます。
そこは触らずに残します。
洗濯機側の付け根は最後に判断する
ホースを交換する場合は洗濯機本体側も外しますが、機種によってはねじ止めや内部のパッキンを伴い、分解が必要なこともあります。
本体側の構造は取扱説明書で確認してください。
判断できないまま外すと、戻したときに接続部から漏れます。
排水ホースが抜けない・戻せないときにつまずく箇所
抜けない原因で多いのは、ホース内側とエルボの表面が皮脂や洗剤カスで固着していることです。
強く引くとホースが裂けるので、ぬるま湯で濡らしたタオルを巻いて数分置き、樹脂を柔らかくしてから回してください。
ドライヤーの熱風を直接当てるのは避けます。
塩化ビニールは熱で変形し、戻したときに口が広がって締まらなくなります。
戻すときは、差し込む深さが足りないと運転中の振動で抜けます。
エルボの段差に当たるところまで確実に押し込み、バンドはホースの端から1センチほど内側で締めてください。
端ぎりぎりで締めると、圧力がかかったときに端が反り返って水が回り込みます。
洗濯機を動かして作業した場合は、位置を戻すときに防水パンの内寸を意識してください。
テクノテックの防水パンは呼びサイズが同じでも有効内寸が違い、TP640は幅奥行とも581mm、TP640REは609mmです。
脚が縁に乗ったまま置くと本体が傾き、排水が流れ切らずにホース内へ残ります。
戻したら試運転として「すすぎ」だけを1回動かし、接続部を手で触って濡れないかを確かめてください。
排水口そのものの構造や掃除の手順は洗濯機の排水口の基本で解説しています。
自分でやめる目安と、賃貸で先に連絡する相手
次のどれかに当たるなら、作業を止めてください。
止水栓が固着して閉まらない、排水口をふさいでも水が上がってくる、床材が柔らかくなっている、階下から苦情が来ている、洗濯機本体の内部から水が出ている。
いずれも排水ホースの脱着では解決せず、続けると被害が広がります。
賃貸なら、業者を呼ぶ前に管理会社か大家へ連絡してください。
指定業者が決まっていることが多く、勝手に手配すると費用が自己負担になる場合があります。
防水パンや排水トラップは建物の設備に当たるため、交換の可否も管理側の判断です。
原状回復の扱いも、自分で分解した箇所は不利になりがちです。
費用の目安として、2026年7月時点のクラシアンの公式表示では水漏れ修理が8,800円からとなっています。
ここに事務手数料が加わり、関東圏は作業料金の15%、関東圏以外は10%です。
公式の記載例では、作業8,800円に手数料1,320円を足した10,120円が関東圏の総額として示されています。
出張費と現地見積もりは無料と明記されていますが、実際の金額は作業内容によって変わるため、現地見積もりで確認してください。
業者に頼む場合の考え方は洗濯機の掃除を業者に頼む目安で解説しています。
よくある質問
排水ホースを外すのに専用工具は必要ですか
多くの場合はプラスドライバーとウォーターポンププライヤーで足ります。
ばね式のクリップを広げるには専用のホースクリッププライヤーが使いやすいものの、なければ通常のプライヤーでも挟めます。
工具を当てる前に布を1枚かませると、樹脂に傷が付きにくくなります。
外したあとの排水口はふさがないといけませんか
ふさいでください。
排水トラップは水を溜めてにおいと虫を止める部品で、エルボを抜くと開口部がむき出しになります。
作業が数分で終わる場合も、ビニール袋を丸めて軽く詰めるだけで違います。
長時間そのままにするのは避けます。
新しいホースは同じものを買えば合いますか
洗濯機の付属品と同じ品番があればそれが確実です。
無い場合は、エルボ側に表示されている適合サイズと、洗濯機の取扱説明書の指定を突き合わせて選んでください。
径の判断については洗濯機の排水ホースの規格で解説しています。
ホースを外さずに掃除できますか
エルボから外さなくても、ホースの外側と排水口の周囲は拭けます。
ただしホースの内壁にたまったぬめりは、外さなければ届きません。
洗濯槽やフィルターとあわせた手入れの進め方は洗濯機の掃除方法で解説しています。
まとめ
排水ホースを外す作業そのものは、電源プラグを抜き、止水栓を回転数を数えて閉め、ホース内の水を先に落としておけば難しくありません。
固着して抜けないときはぬるま湯で温めて回し、熱風を当てたり力で引き抜いたりしないでください。
排水トラップの外周ナットまで回すと床下の配管が動くため、そこは触らずに残します。
止水栓が閉まらない、排水口から水が上がる、床が柔らかいといった状態なら、そこで手を止めるのが妥当です。
賃貸では管理会社への連絡が先で、指定業者の確認も含めて相談してください。
ぜひ本記事の手順と止める目安を参考に、床を濡らさずに作業を進めてください。




